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海上コンテナのサイズ:標準なのは外寸だけ

コンテナの呼び名は外寸を指しているが、請求書を決めるのは内寸である。ISO 668では40フィートの外寸長さは12,192mmに固定され、しかも公差は片側にしかない——短いことはあっても、長いことはない。内寸のほうは規格のどこにも数字として書かれていない。あるのは下限だけである。重量はもっと厄介で、同じ1本の貨物に独立した3つの上限が同時にかかる。そして日本では、その3つ目——車両制限令——が最初に効くことが多い。

同じ貨物、同じコンテナ:容積は29.9%で止まったまま、重量は90.9%に達する——コンテナを決めるのは寸法表ではなく、どの上限が先に埋まるかである

40フィートコンテナの外寸長さは12,192mmである。この数字はISO 668に書かれていて、公差は片側にしかない——10mm短いことはあっても、1mmでも長いことはない。一方、内寸長さは規格のどこにも数字として書かれていない。

短い答え:20ftドライの内寸は約5.90×2.35×2.39m(33.2m³)、40ftドライは約12.03×2.35×2.39m(67.7m³)、40ft背高(ハイキューブ)は約12.03×2.35×2.70m(76.3m³)、45ft背高は約13.56×2.35×2.70m(86.0m³)。 これは業界の標準値であって、ISOが保証しているのはその下限だけであり、この数字そのものではない。

コンテナ寸法の問題は、この一文にほぼ尽きる:外寸は標準化されている、内寸はされていない、そして重量には上限が1つではなく3つある。 以下、それぞれの数字と出どころ、そして実際に効くのはどれかを順に見ていく。

寸法表だけでは足りない理由を示すCargoDuoの実出力。名古屋→レムチャバン向けの40ftHC(内容積76.3m³)は、容積が29.9%で止まったまま最大積載量の90.9%に達している。コンテナを決めるのは寸法表ではなく、3つの上限のうちどれが先に埋まるかである。

早見表:ドライコンテナの寸法一覧

コンテナ外寸 長×幅×高内寸 長×幅×高内容積ドア開口 幅×高
20ftDC6,058×2,438×2,591mm約5,898×2,352×2,393mm33.2m³2,340×2,280mm
40ftDC12,192×2,438×2,591mm約12,032×2,352×2,393mm67.7m³2,340×2,280mm
40ftHC12,192×2,438×2,896mm約12,032×2,352×2,700mm76.3m³2,340×2,585mm
45ftHC13,716×2,438×2,896mm約13,556×2,352×2,700mm86.0m³2,340×2,585mm
20ftHC 6,058×2,438×2,896mm約5,898×2,352×2,689mm37.3m³2,340×2,585mm
外寸はISO 668で固定されていて、公差は片側マイナスのみ。内寸は5社(Maersk、Hapag-Lloyd、CMA CGM、ONE、Evergreen)が公開する機材スペックの共通値で、長さで2〜4mm、高さで10mm程度のばらつきがある。実機はコンテナ銘板の数字が優先する。* 20ft背高(20ftHC)はISO 668:2020で1CCCとして規定された実在の型式だが、船社のリース機材には事実上存在しない——コンテナ販売・改造市場の商品である。

同じ5本を、今度は重量で見る

コンテナ自重最大積載量最大総重量この密度を超えると重量勝ち
20ftDC約2,200kg約28,280kg30,480kg850kg/m³
40ftDC約3,700kg26,780〜28,800kg30,480〜32,500kg425kg/m³
40ftHC約3,850kg約28,650kg32,500kg375kg/m³
45ftHC約4,700kg約27,800kg32,500kg325kg/m³
20ftHC 約2,140kg約28,340kg30,480kg760kg/m³
最後の列はどのカタログにも載っていない数字である——最大積載量÷内容積、つまり「この密度を超えたら、容積が埋まる前に重量が尽きる」という境界。コンテナが大きくなるほどこの値は下がる。重い貨物が20ftで出ていく理由は、一文で言えばこれである。自重と最大積載量は製造シリーズによって動くので(40ftHCで最大600kgの差)、これらは計画値として扱い、実機の数字はドアの表示から読む。

外寸はなぜ内寸にならないのか

コンテナの呼び名(20フィート、40フィート、45フィート)は、ISO 668が固定した外寸長さを指している。内寸は、そこから側壁のコルゲート(波板)の深さ、隅金具、床構造、屋根パネルを差し引いて残る空間である。どの方向で何を失うかは軸ごとに違い、そして意外なことに、どのサイズでも失う量は同じである:

方向失う寸法内訳
長さ160mm(全サイズ共通)前壁のコルゲートパネルと前枠で約70mm、ドア側の扉2枚・ドアヘッダー・ロック金具で約90mm
86mm(片側あたり約43mm)側壁の深さ36mmの台形コルゲート、内側パネル、そして側壁面より約3mm外へ出る隅金具
高さ(8′6″)198mm床構造が約170mm、屋根が約28mm
高さ(9′6″=背高)196mm床も屋根も同じ——背高で増えた305mmは、そのまま内寸高になる
高さを食っているのは屋根ではなく床である。Hapag-Lloydはすべてのドライコンテナのページに「Floor height 170 mm(地面から内床面まで)」と明記している。ボトムサイドレール、クロスメンバー、28mmの合板がこの170mmの中身である。なお、ドライコンテナに屋根の梁(ルーフボウ)はない——屋根は1枚の溶接コルゲート鋼板で、ルーフボウはオープントップの部材である。

20フィートと40フィートの関係も偶然ではない。短いコンテナは呼び名のフィート数よりわざと短く作られていて、2本を76mmの隙間を空けて並べると、ちょうど40フィート1スロットに収まる:

ISO 668のモジュール関係
2 × 6,058mm + 76mm = 12,192mm  (20フィート2本 = 40フィート1スロット)
4 × 2,991mm + 3 × 76mm = 12,192mm  (10フィート4本)
9,125mm + 2,991mm + 76mm = 12,192mm  (30フィート1本 + 10フィート1本)

ここから実務上の注意が1つ出てくる:20ftコンテナは6,096mmではない。 20フィートを額面どおり換算した6,096mmは、実在するどのコンテナよりも38mm長い——そしてこの38mmは、76mmのモジュール隙間のちょうど半分である。積載計算で最も多い数値ミスがこれで、20ftを2本並べて40ft1本ぶんとして扱った瞬間に、誤差は2倍になる。

内寸についてISOが定めているのは下限だけである。内寸は「可能な限り大きく」、ただしいかなる場合も表3の値を下回ってはならない——40フィートで長さ11,998mm、幅2,330mm、そして「呼称外寸高マイナス241mm」。実機はこの下限を30〜40mm上回る。だからこそ「40ftの内寸長さはこれ」という単一の標準値は存在しない。 Hapag-Lloyd 1社だけでも、自社の40ftHCシリーズに3種類の内寸幅を公表している。確実に入るかどうかを確認するときはISOの下限を、充填率を出すときは船社の機材スペックを使う。

寸法は表の中で終わらず、そのまま計算に入る:CargoDuoの車両ライブラリでは、コンテナごとに内寸の長さ・幅・高さと最大積載量が個別に登録されている——40ftDCと40ftHCは床が完全に同一で、違うのは高さ約30cmだけであることが一目でわかる。

誰も見ないのに効く寸法——ドア開口

内容積がどれだけ大きくても、貨物がドアを通らなければそのコンテナは使えない。ドア開口は必ず内寸断面より小さく、しかも失い方が偏っている:幅はほとんど減らないのに、高さは大きく減る。

コンテナ内寸高ドア開口高内寸幅ドア開口幅
20ftDC2,393mm2,280mm−113mm2,352mm2,340mm−12mm
40ftDC2,393mm2,280mm−113mm2,352mm2,340mm−12mm
40ftHC2,700mm2,585mm−115mm2,352mm2,340mm−12mm
45ftHC2,700mm2,585mm−115mm2,352mm2,340mm−12mm
40ftリーファーHC2,525mm2,540mmほぼ同じ2,280mm2,280mmほぼ同じ
高さが減る原因はドアヘッダーである。4mmのU字プレス材、3mmのリアヘッダープレート、4mmのリブ4本で、合わせて約114mmを食う。幅がほとんど減らないのは、扉が隅柱の間の開口をほぼ丸ごと使っているからである。ここでもISO 668が定めているのは下限だけで、幅2,286mm、高さは8′6″系で2,261mm、9′6″系で2,566mm。

背高(ハイキューブ):31センチの経済性

40ftHCと40ftDCの違いは内寸高だけである:2.70mと2.39m。床は完全に同一で、だから床に並ぶパレットの枚数は変わらない。

40ftDC40ftHC
内寸高2.39m2.70m+31cm
内容積67.7m³76.3m³+8.6m³(+12.7%)
床に並ぶパレット(T11型)20枚20枚同じ
ドア開口高2.28m2.58m+30cm
二段積みできる荷高の上限約1.15m約1.30m+15cm
自重約3,700kg約3,850kg+150kg
シャーシ積載時の連結全高約3.79m約4.10m+31cm=3.8m道路が使えなくなる
背高が買っているのは床ではなく2段目である。パレット枚数の全体像は[コンテナにパレットは何枚入るかのガイド](/ja/blog/kontena-paretto-nanmai)にまとめてある。ただし最終行に注意——日本では、この31cmがそのまま陸送の経路制限に化ける。

軽くてかさばる貨物(繊維、家具、包装材、樹脂、玩具)では、背高を取らないのはそのまま容積の取りこぼしである。逆に重い貨物(陶磁器、ガラス、金属部品、化学品)では何の得にもならない——そうした貨物は容積が埋まるはるか手前で重量の上限に当たるうえ、背高は自重が150kg重い分だけ最大積載量が減る。日本ではさらに、後述する車両制限令の高さ制限がこの上に乗る。

貨物のかさ密度推奨理由
200kg/m³未満40ftHC(背高)容積が先に埋まる。追加の8.6m³はまるごと得になる
200〜400kg/m³40ftHCまたは40ftDC計算する価値がある。多くの場合はまだ背高が有利
400kg/m³超40ftDC、または2本に分ける重量が先に埋まる。余分な容積は無駄になり、日本では高さの制約だけが残る
自分の貨物のかさ密度は、[CBM計算ガイド](/ja/blog/cbm-keisan)のkg/m³の式で出せる。

リーファー:寸法が最も誤解されるコンテナ

冷凍・冷蔵コンテナでは2つの損失が重なる。前壁に収まった冷凍機ユニットと、全面に入るポリウレタン断熱材である。結果として、外から見て同じ大きさの2本のコンテナの間に、10m³近い差が生まれる。

40ftDC40ftHC40ftリーファーHCリーファーの差
内寸長12.03m12.03m11.58m−45cm
内寸幅2.35m2.35m2.28m−7cm
内寸高2.39m2.70m2.53m−17cm(HC比)
内容積67.7m³76.3m³66.7m³−9.6m³(−12.6%)
自重約3,700kg約3,850kg約4,300kg+450kg
最大総重量30,480〜32,500kg32,500kg34,000kg+1,500kg
20ftリーファーでは、同じ損失が比率としてはるかに重くのしかかる。冷凍機ユニットは長さが変わっても同じ物理的な大きさなので、この45cmは20ftでは長さの7.6%、40ftでは3.7%にあたる。温度管理貨物を40ftで出す最も具体的な理由がこれである。

断熱材の厚さも、世間で言われるほど厚くない:屋根80mm、側壁63.5mm、ドアパネル74mm。よく見かける「断熱材200mm」という数字は成立しない——外寸幅2,438mmの中に内寸幅2,280mmが残っている以上、鋼板を含めても片側79mmしか使える厚みがないからである。

カタログ寸法ではなく実内寸で計画する:40ftリーファーHCを自分の内寸——1,157.8×228×252.5cm、最大積載量29,700kg——でCargoDuoに登録したところ。入力しながら3Dプレビューが実際の箱の比率を返す。

オープントップ・フラットラック・ハードトップ:OOG貨物の寸法

機材積載寸法 長×幅×高天井開口自重最大積載量
20ftオープントップ5.90×2.35×2.34m(側面高)5.34×2.23m約2,400kg約30,100kg
40ftオープントップ12.03×2.35×2.34m(側面高)11.55×2.22m約3,950kg約26,600kg
40ftHCオープントップ12.03×2.35×2.65m(側面高)11.55×2.19m約4,250kg約28,250kg
20ftフラットラック5.61〜5.64×2.23×2.22m開放約2,900kg31,260〜42,100kg
40ftHCフラットラック11.65×2.15〜2.37×2.25m開放約5,900kg44,050〜54,200kg
40ftHCハードトップ12.03×2.35×2.61m(側面高)鋼製屋根を取り外し約5,000kg約27,500kg
オープントップの内寸高は2つ書かれていることが多い。幌が中央のルーフボウの上で盛り上がるためで、計画には**側面高**を使う。天井開口も内寸断面より小さい——クレーンで降ろす貨物は、箱に入るだけでなくトップレールの間を抜けなければならない。

フラットラックの最大積載量が30〜54tと幅を持つのは測定のばらつきではなく、フレームの等級差である:20ftで34/40/45t、40ftHCで50/55/60tの総重量クラスがある。しかもこれらの数値は、荷重がサイドレールの全長に分散していることが前提である。短く集中した荷重は、メーカーの荷重図に従って許容重量を下げる。30tを超えるものは限られた「heavy tested」のサブフリートから出るため、ターミナル側の制約に当たることもあり、ブッキング時に個別に押さえる必要がある。

リーファー、オープントップ、フラットラックは1つの「コンテナ」ではなく、別々の3つの箱である。CargoDuoではそれぞれを自分の積載寸法と最大積載量で定義するので、積付計算はカタログの見出し数字ではなくこの数字に対して回る。

実際の判断:名古屋発レムチャバン向けの機械加工部品

東海地方の自動車部品メーカーがタイへ出荷する:鉄パレット20枚、1枚あたり120×100×95cm・総重量1,300kg ——ハブ、ギヤ、軸受などの鍛造・機械加工部品である。合計26,000kg、22.8m³。パレット荷姿がかさばって見えるので、担当者は習慣で40ft背高(40ftHC)を押さえた。

まずかさ密度を見る。22.8m³に26,000kgは1,140kg/m³——40ftHCが重量勝ちに転じる375kg/m³の3倍である。あとはすべてここから決まる。内容積76.3m³のコンテナは容積29.9%——4分の3が空気のまま——で、一方の重量は最大積載量28,600kgの90.9%に達している。冒頭の画像は、まさにこのプランをCargoDuoで計算した出力である。営業がよく言う「重量勝ちだからコンテナは3分の1しか埋まらない」を数字にすると、こうなる。

40ftHC × 1本40ftDC × 1本20ftDC × 2本
容積充填率29.9%33.7%34.4%(各)
重量充填率(最大積載量比)90.9%90.3%46.1%(各)
コンテナ総重量(貨物+自重)29.9t29.7t15.3t(各)
シャーシ積載時の連結全高約4.10m約3.79m約3.79m(各)
連結総重量約42t約42t約27t(各)
車両制限令上の扱い⚠️ 高さ指定道路(4.1m)限定+重量は特例・許可の対象✅ 高さは3.8m一般道も可/重量は特例・許可の対象✅ 高さ・重量とも最も余裕(ただしドレージは2台)
* 海上コンテナ用セミトレーラの荷台高を約1,200mm、トラクタ+シャーシの自重を40ftで約12t・20ftで約11.5tとして計算した。自社の車両は車検証の値に置き換えること。連結総重量はいずれも車両制限令の一般的制限値(総重量20t、高速自動車国道・重さ指定道路で25t)を超えているため、重要物流道路の指定区間を走るか、特殊車両通行許可(特車許可)が要る。詳細は後述の「陸送」の章で扱う。

判断はここで決まる:26tの機械加工部品はコンテナ1本には入るが、日本の道路には1本ぶんそのままでは乗らない。 背高の追加8.6m³はこの貨物に何ももたらさず、自重が高い分だけ最大積載量を150kg削る。そのうえ背高を選んだ瞬間に、経路が高さ指定道路へ縛られる——40ftDCなら連結全高は約3.79mで一般道の3.8mに収まるのに、背高では約4.10mになるからである。20ftDC 2本に割れば容積充填率は34.4%に上がり、1台あたりの連結総重量は約27tまで下がる。ただし日本ではドレージ料金とバンニング工数が2倍になるので、「割るか割らないか」は運賃と許可工数の両方を並べて決めることになる。

同じ26tを20ftDC 2本に分けた場合:1本あたり10パレット、13,000kg、重量充填率46.1%。容積充填率は34.4%に上がり、陸送側は1台あたりの連結総重量が約27tまで下がる。

自重・最大積載量・最大総重量・VGM:4つの数字、4つの意味

用語意味どこに書いてあるか
自重(TARE)空のコンテナ自体の重量ISO 6346に基づくドアの表示——CSC安全承認板には載っていない
最大積載量(PAYLOAD)積める貨物の正味重量の上限=最大総重量−自重ドアの表示。ただし任意表示で、書かれていないコンテナもある
最大総重量(MAX GROSS)実入りコンテナの構造上の上限CSC安全承認板とドアの表示。両者は一致していなければならない
VGMその1本の実入りコンテナについて実測・確定した総重量確定・伝達する書類の上。コンテナには表示されない
最初の3つはコンテナ側の性質で、個体ごとに変わる。VGMは箱ではなく、その出荷の性質である——そして最大総重量を超えることは決してできない。

VGMのない実入りコンテナは本船に積めない。改正SOLAS条約 第VI章 第2規則により2016年7月1日から適用されていて、責任は船荷証券上の荷送人にあり、他者に委ねることはできない。方法は2つある:方法1は実入りコンテナをそのまま計量する、方法2は中身すべての重量に自重を足す。方法2は自由に使えるわけではなく、バンニングを行った国の主管庁が認定した手順によることが条件で、国によっては認定事業者に限定されている。日本ではこの制度を国土交通省が「コンテナ総重量の確定・伝達」と呼んでいる。

よくある誤解を1つ潰しておく:SOLASの条文に許容差は一切書かれていない。 業界で言われる±5%は測定の誤差幅ではなく各国の取締り上のしきい値であって、荷送人が「できる限り正確に総重量を確定する」義務を軽くするものではない。ターミナルで再計量されれば、有効なのはターミナルの数字である。もう1点、この記事のシナリオに直接効く注意がある:VGMは実入りコンテナ1本ごとに確定する。 1台の車両に実入りコンテナが2本あっても、まとめて1つの数字で済ませることはできない。

早見表:貨物からコンテナを選ぶ

貨物コンテナ決め手になる寸法
軽くてかさばる(繊維、家具、包装材)40ftHC(背高)内容積76.3m³
重くて密度が高い(陶磁器、ガラス、金属部品)40ftDC、または2本に分ける最大積載量と車両制限令
温度管理が必要40ftリーファーHC内寸長11.58mと赤いライン
長尺物(管、形材、パネル)45ftHC内寸長13.56m
単体で高さ2.58m超オープントップ(OT)天井開口11.55×2.19m
幅2.34m超、または30t超フラットラック(FR)隅柱間の開口とフレーム等級
OOGだが雨に当てられないハードトップ取り外せる鋼製屋根
混載・多店舗配送40ftHC+順路どおりの積付計画デバンニングの順序

陸送(ドレージ):日本ではコンテナではなく道路が決める

海の上ではコンテナの寸法は標準である。だがコンテナがターミナルのゲートを出た瞬間、車両制限令(昭和36年政令第265号)が効きはじめる。そして日本では、この政令が他のどの市場よりも強く効く——高さの一般的制限値は3.8mで、道路管理者が指定した高さ指定道路でようやく4.1mになるからである(第3条第1項第3号)。高速自動車国道は全線が高さ指定道路だが、港湾から荷主倉庫までのラストマイルは、そうとは限らない。

40ft背高を海上コンテナ用シャーシで引いたときの連結全高
高さ指定道路の限度 4,100mm − 40ft背高の外寸高 2,896mm = 使える荷台高 1,204mm

海上コンテナ用シャーシの荷台高 ≒ 1,200mm
→ 40ft背高(外寸高2,896mm):連結全高 約4,096mm … 高さ指定道路のみ(4.1mまで残り約4mm)
→ 40ft標準(外寸高2,591mm):連結全高 約3,791mm … 3.8mの一般道も可(残り約9mm)
→ 3.8mの一般道に40ft背高を入れると 約296mm超過 … 特殊車両通行許可が必要
項目一般的制限値指定道路国際海上コンテナ車の特例(第3条第4項)
高さ3.8m4.1m(高さ指定道路。高速自動車国道は全線)緩和なし——高さだけは特例の対象外
車両総重量20t25t以下(高速自動車国道・重さ指定道路。長さと軸距に応じる)44t以下(重要物流道路の指定区間)
軸重/輪荷重軸重10t/輪荷重5t同左軸重11.5t/輪荷重5.75t
長さ12m16.5m(高速自動車国道のセミトレーラ連結車)16.5m
2.5m同左同左(コンテナ外寸幅2,438mmに対し、余裕は片側約3cm)
出典は[車両制限令 第3条](https://laws.e-gov.go.jp/law/336CO0000000265)と、国土交通省道路局「重要物流道路制度における国際海上コンテナ車の運用について」(平成30年5月)。**最大の落とし穴は1行目にある**:第3条第4項が緩和しているのは重量と長さだけで、高さには一切触れていない。重要物流道路の許可不要区間を走る40ft背高であっても、4.1mという枠は最後まで残る。なお、バン型など「特例5車種」の総重量緩和(高速自動車国道36t/その他の道路27t)は、国交省が明示しているとおり国際海上コンテナ車には及ばない。

重量側を実例に当てはめる。26,000kgの機械加工部品を40ftHCに積むとコンテナ総重量は29.9t(最大総重量32,500kgの範囲内)。ここにトラクタとシャーシの自重おおむね12tが乗って、連結総重量は約42tになる。一般的制限値の20tはもちろん、高速自動車国道・重さ指定道路の25tも大きく超える。つまりISO上はまったく合法な積載が、日本の道路の上では原則そのままでは走れない。 道は2つしかない。1つは重要物流道路の特車許可不要区間を通ること——44t以下・軸重11.5t以下に収まったうえで、国際海上コンテナであることを示す機器受渡証(EIR)を携行し、業務支援用ETC2.0車載器を登録していることが条件になる。もう1つは特殊車両通行許可(道路法第47条の2)を取ることで、許可期間は最長2年、経路が複数の道路管理者にまたがれば協議が要るためリードタイムが読めない。しかも許可不要は「区間限定」であって車両単位の免除ではない——港湾から幹線までは許可不要でも、最後の数百mの市道で許可が必要になるのが典型的な落とし穴である。20ftDC 2本に割れば1台あたり約27tまで下がるが、25tの枠にはなお収まらない。日本では、実入りの海コンはほぼ常に特例か許可の世界にいる。

この制約は日本で毎日、何万回も適用されている。2024年の全国の港湾コンテナ取扱貨物量は2,198万TEU(前年比+0.9%)で、うち外貿が1,749万TEU。港別では東京港470万TEU、横浜港308万TEU、神戸港277万TEU、名古屋港276万TEU、大阪港232万TEUの順である(国土交通省港湾局、2024年速報値)。名古屋港のコンテナの多くは自動車・自動車部品——つまりこの記事の貨物そのものであり、その1本ごとに、シャーシの荷台高と高さ指定道路の経路と軸重が同時にかかってくる。なお高さ3.8m超4.1m以下で走る車両は、トンネル等の上空障害箇所で車線からはみ出さないことに加えて、車両後方の見やすい位置に「背高」の標識を掲げることが求められる。高速道路でトレーラの後ろに付いているあの札は、いま説明した4.1mの世界の目印である。

まとめ:寸法表は出発点であって、判断ではない

コンテナの寸法を知っていることは必要だが、十分ではない。外寸は標準化されていて議論の余地がない。内寸は船社・シリーズ・製造年で数センチ動く。ドア開口は内寸高より110〜115mm低い。重量については、機材スペック、CSC安全承認板、そして車両制限令が、互いに独立した3つの上限を置く——そして日本では、その3つ目が最初に効くことが多い。本当の問いは別のところにある:あなたの貨物は、その寸法の中に、どんな並びで、どんな重量配分で、何本に分けて入るのか。

よくある質問

20フィートコンテナの内寸はどのくらいですか?

約5.90×2.35×2.39mで、内容積は33.2m³です。ドア開口は約2,340×2,280mm、自重は約2,200kg、最大積載量は約28,280kg。外寸はISO 668で6,058×2,438×2,591mmに固定されていて、20フィートを額面どおり換算した6,096mmではありません。

40フィートコンテナの内寸はどのくらいですか?

40ftDCが約12.03×2.35×2.39mで67.7m³、40ft背高(40ftHC)は内寸高が2.70mに上がって76.3m³になります。外寸長さ12,192mmと床面積は両者まったく同じで、違うのは高さ305mmだけです。

コンテナのドア開口はどのくらいですか?

標準の20ft・40ftで約2,340mm(幅)×2,280mm(高さ)、40ftと45ftの背高では高さが2,585mmに上がります。ドアヘッダーと敷居が場所を取るため、ドア開口高は内寸高より必ず110〜115mm低くなります。幅の損失は12mm程度しかありません。

コンテナの最大総重量は30,480kgですか、32,500kgですか?

どちらも現役です。だからこそ拘束力があるのは、そのコンテナ自身のCSC安全承認板に書かれた数字だけです。ISO 668は2022年の改正で20/30/40/45フィートの全クラスに36,000kgを認めましたが、船社は旧世代の機材を30,480kg、新しい機材を32,500kgで銘板表示しており、36,000kgは主要なドライコンテナのフリートでは事実上見かけません。

リーファーコンテナの内容積が小さいのはなぜですか?

冷凍機ユニットが前壁の約45cmを占め、ポリウレタン断熱材が側壁から片側63.5mm、屋根から80mmを取るためです。40ftリーファーHCの内寸は11.58×2.28×2.53m、内容積66.7m³——同じ長さのドライHCより約9.6m³(12.6%)小さい計算になります。さらに赤いローディングラインより上に積めないため、実務ではカタログ内容積の85〜90%で計画します。

20ft背高(20ftHC)は実在するコンテナですか?

実在します。ISO 668:2020は1CCCとして6,058×2,438×2,896mm、内容積約37.3m³で規定しています。ただし船社のリース機材には事実上存在せず、販売・改造市場の商品です。理由はISO自身の注記に書かれています——20ftの箱にグースネックトンネルを設けるのは難しく、トンネルのない20ft背高を平シャーシに載せると、国によっては道路の高さ制限を超えてしまうからです。日本の3.8m/4.1mは、まさにその「国によっては」に当たります。

コンテナの自重と最大積載量はどこで読みますか?

ドアに表示されたISO 6346の刻印から読みます。MAX GROSSとTARE(自重)は必須表示、PAYLOAD(最大積載量)は任意表示なので、書かれていなければ最大総重量から自重を引きます。CSC安全承認板に自重は載っていません——載っているのは最大総重量、許容段積み荷重、横方向剛性試験力の3つだけです。自重は同じシリーズの中でも100〜600kg動くので、必ず実機の数字を使ってください。

40ft背高(ハイキューブ)は日本の道路を走れますか?

走れますが、経路が限定されます。海上コンテナ用シャーシの荷台高は約1,200mmで、外寸高2,896mmの40ft背高を載せると連結全高は約4,096mm。車両制限令の高さの一般的制限値3.8mを約30cm超えるため、道路管理者が指定した高さ指定道路(4.1m)しか走れません。高速自動車国道は全線が高さ指定道路ですが、港湾から荷主倉庫までのラストマイルが指定されていない場合は、特殊車両通行許可を取るか迂回するしかありません。しかも重要物流道路の特例(第3条第4項)が緩和しているのは重量と長さだけで、高さは一切緩和されません。外寸高2,591mmの40ft標準なら連結全高は約3,791mmで、3.8mの一般道にも収まります。

外寸・公差・内寸の下限はISO 668:2020(2022年のAmd 1を含む。この改正で20/30/40/45フィートの全クラスの定格が36,000kgに引き上げられた)とISO 1496-1:2013から——なおISO 668:2020はステージ90.92「改訂予定の国際規格」にあり、第8版が準備中である。内寸・ドア開口・自重・最大積載量はMaersk、Hapag-Lloyd、CMA CGM、ONE、Evergreenが公開する機材スペックから。ドアの重量表示はISO 6346から。CSC安全承認板の記載事項は1972年のコンテナ安全条約 附属書Iから。VGMの義務は改正SOLAS条約 第VI章 第2規則およびMSC.1/Circ.1475から。道路の制限値は車両制限令(昭和36年政令第265号)第3条、通行許可は道路法第47条・第47条の2、国際海上コンテナ車の特例と特車許可不要区間は国土交通省道路局「重要物流道路制度における国際海上コンテナ車の運用について」(平成30年5月)および日本高速道路保有・債務返済機構の公表資料から。港湾統計は国土交通省港湾局「2024年の国内港湾のコンテナ取扱貨物量(速報値)」(令和7年8月29日)から。記事中の20パレットの積付と29.9%/90.9%/34.4%/46.1%という充填率は、CargoDuoで実際に計算した積載プランの出力である。表の内寸は呼称値で、製造公差は±10mm。ミリ単位が効く貨物では、その1本について船社に数字を確認すること。

執筆者
CargoDuo Team
積付計画チーム
この著者の記事 CargoDuo Team

CargoDuoのチームは、コンテナ・トラック・パレットの積付を3Dで最適化するエンジンを設計したエンジニアと、CFSとバンニング現場で年数を重ねた積付担当で構成される。